メディアに左右されすぎ

変形性膝関節症の方が健康に関するテレビ番組を見て椅子に掴まってのスクワットを繰り返した結果、階段が登り降りできなくなってしまったとのこと。それでもテレビを信じ、ひたすらスクワットしたら、しゃがめなくなりました。

リハビリに従事したものなら膝が痛い初期にスクワットはさせません。段階を踏んで、それぞれの段階がどれだけでできたかを評価して、強度を上げていきます。
具体的には体重をかけない姿勢(座位)で膝を伸ばして20秒から30秒キープを15回を3セット。仰向けで足を伸ばしたまま、同じように上げる運動。また、仰向けで膝を曲げ、30㎝程のボールを挟む運動をして、筋力がついてきたら体重をかけていき、バーに掴まっての浅いスクワット。次にいっぱいに曲げたスクワットと進み、掴まらずの片足のスクワットまでもっていくようにします。
病態生理と言いますが、その症状の損傷度を把握し、段階に適した運動を処方すべきなのですが、メディアでたくさんの情報が氾濫して、自分で判断して自己流で始めて悪化するケースです。
今の状態でやった方が良いのか、ダメなのかをドクターや病状生理を知った方に聞いてみるのが大切です。