脊柱管狭窄症治療の驚き

本屋でドクターが書いた脊柱菅狭窄症についての本を取っ替え引き替え何冊か読んでみた。

テニスボールの上に仰向けに寝ておしりの窪みに当ててゴロゴロ。または、背骨の脇に当ててユラユラ。
仰向けで両膝を立て左右に倒すを繰り返す。
仰向けでタオルを丸めて骨盤に当て揺らす。
立った姿勢で腰の窪みに親指を当て腰を回す。
立って足の指でえんぴつを掴み運ぶ。
四つん這いになって猫のようにおしりを突き出し八の字に回す。
手(足じゃないですよ)の指どうしを鏡のように指先を付けて人差し指から順に回す。
座るか立つかして首を鳩のように前に出したり引っ込めたりの体操。
まあ、たくさんあってびっくり。しかもどれもドクターが監修執筆してて、そのすべてが完治する、90%以上の効果、これでダメなら手術など、良いことばかり。
ドクターが書いてるのだから間違いではないのでしょうが、どれだけのエビデンス(根拠)があって、どれだけ他の治療と比較対照した結果なのか疑問に感じます。
臨床してると腰痛の患者が少なくなった気はしませんし、本読んだりテレビを見たりで実践して、痛みが増して来る方も少なくない。
ある方が病院で教わった体操をして痺れが酷くなったのでドクターに伝えるとやり方が間違ってると言われ、スマホで動画を取ってまでやってもダメ。ドクターは合わない方もいるとのことで中止したとのこと。
リハビリ的には腰椎を取り巻く組織に対してのストレッチ、体操(動的ストレッチ)、筋トレの三本だてしかありません。ドクター本も詰まる所、同じ考えのはず(私が学生のときや講習会でドクターから習ったから)。ただ、腰痛は十人十色で正解がないとも言えます。だからドクターも決定的な方法がないとも言えるのです。
ドクターは最終的には外科の手立てがあるので対症療法には好きに言えますが、リハビリ的に対症療法を扱う上では根拠なしでは言えませんし、個人個人に合わせるしかないように思います。
自分の体は自分で守る。メディアに惑わされず自分の体と相談しながらやるべきでは。