骨棘があっても

踵に骨棘(コツキョク、骨の棘)がレントゲンで確認され、5ヶ月程経過。踵を付いて歩くのが痛く、そっと歩いている状態の方。

整形外科では消炎鎮痛剤と湿布薬で、痛くなくなるまで待つしかなく、インソールを入れて、患部を刺激しないようにと言われたそうです。
確かに、行える治療に限りがあり、患部に注射する、手術で切除もありますが、3ヶ月程は投薬し、自然に棘が筋肉や周辺の靭帯などの組織で研磨消去されるのを待ちます。
長らく歩行がアンバランスのため、あちこちがアンバランス。全体を調整後、ふくらはぎのストレッチをまめに家でするように教えて帰しました。
立って壁に手を付き、壁を押すようにアキレス腱を伸ばす(腓腹筋)、正座して片足だけ立て、体重を立てた足にかけるようにして伸ばす(ヒラメ筋)。必ず2つやるようにし、1日1時間から2時間毎に1分半づつ行ってもらったら、2週間後に来院したときに、かなり歩行の痛みが軽減したと報告してくれました。
構造に異常があっても動かせる範囲で動かすことで、症状が軽減できることの証明となる症例でした。
やはり、動くことが大事です。