リハビリのボーダレス化

先日、スポーツジムで膝の悪い方がトレーナーさんに聞いて運動したら歩けないほどになってしまい来院。また違う日には介護施設でリハビリ(リハビリ訓練師という方、私はその資格は知らないのですが)してたら動けなくなったと家族が連れてきました。

最近はリハビリが一人歩きし、良いのか悪いのか、何でもかんでもリハビリと言うようになってます。
知人の理学療法士がスポーツ障害のケアや健常者の予防のために膝関節専門のリハビリジムを作りました。スポーツトレーナーを雇って運動を行わせるそうです。また、ある病院では同じように理学療法士を筆頭にし、スポーツトレーナーが指導する。介護の現場でもリハビリ訓練師なる資格者がリハビリと称して運動させる。
回復期リハビリ病院では理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が分担してリハビリにあたるがもっと細分化されて、心臓専門リハビリや腎臓専門リハビリ、運動器についても肩専門、腰専門など分野に分かれるようになってきました。リハビリの多様化というところでしょうか。
リハビリというと筋トレやストレッチが主に思われがちで、現場ではスポーツトレーナーの方とやること変わらないなんて声もあります。
ただトレーナーさんと違うのは病気を知っているということと、良くなるか悪くなるか先がある程度読めるということ、病に対して適切に科学的根拠のもとに行うことぐらいが違いでしょうか。(この違いが大きいのですがね)
運動方法を知ってるからといって必ずしも有効なリハビリになるとは言えません。病気や障害があるときは医学的知識をもった方にアドバイスを頂くのも賢い方法だと思います。