ママは大変

産後1ヶ月で来院の方。現在は1年経過。

骨盤周囲全てに痛み。恥骨部に鈍痛、股関節が痛く開脚ができず歩くと痛い。腰が痛くしゃがめない。授乳で肩こりと頭痛という病態。
骨盤ケアをして下さいと要望されたので、「どんな方でも骨盤をやらない人はいませんし、特定の部位を狙ってはやりません」と伝えると「えー!」と怪訝な顔。後日「変な所に来ちゃった」と思ったらしいです。
部分は全体に、全体は部分に影響しあい、体は繋がってます。例えば、右膝が悪いと左も悪くなり、腰が痛くなり、肩こりに、頭痛にと波及します。
勤めているときは部分でアプローチしてましたが、効果が薄いように感じていて、開業を期に全体を調整して部分を調整することにしています。
しかも、この方は症状が多い。
ただ産後となると骨盤は重要。仙腸関節の調整に辿り着く前に頚椎、後頭骨を、恥骨周囲腹部を、股関節を動かすために膝を、股関節を動かし、仙腸関節を動かし、腰椎を動かす。関節の可動制限を解除すべくアプローチ。
次回の調整時、尿漏れも止まってきて、起床時に体に痛みがなかったとのことでした。乳腺炎ぎみだったのがなくなったと言われ安堵。
現在は子育て疲れのケア、症状に波があるものの、まずまずの安定。
産前産後はどこの時期も安全とはありません。痛い辛いという危険因子を1つづつ取り除いていくしかありません。
生活の中で「楽」を作ってあげると予後が変わります。出産も子育てもママは大変な仕事ですから。