慢性痛に心理的アプローチ

慢性疼痛ガイドラインに心理的アプローチが必要と記載されるようになりました。

喜怒哀楽の情緒が体の反応の上位にあり、体に出る反応は下位に当たり、感情が体の機能の不具合を引き起こすとの理論から慢性疼痛もしかりとのこと。
痛みを伝える経路に、痛みの場所や強度を伝える道と、苦しみや不快感を伝える道があり、前者は物理的な痛みの度合いに比例して脳が感じ取り、後者は疎外感や不信感などの心理的ストレスに比例して脳が感じ取ります。
心理的アプローチが必要だということは理解するのですが、医療的には不十分のように感じます。
認知行動療法やカウンセリングを行う臨床心理士や医者が少なかったり、投薬が主治療になるしかなく、患者さんに十分な医療を提供しているとは言いがたいのが現状のようです。実際、よく話を聞いてくれない。薬の説明が不十分など、心療内科に不満と答える統計を目にしました。
しかし、医療的には人的にも保険診療でも限界があり、費用対効果を考えると致し方ないところもあるとのことです。
薬、リハビリ、カウンセリング、手術、栄養、看護など、十分な医療サービスを目指すのは大変だなと思います。